スプラッターハウス

1988年にゲームセンターに設置されたアクションゲームスプラッターハウス。
超人的な力を手にした主人公が怪物にさらわれたヒロインを救い出す・・使い古された
チープな筋書きから始まる本作、しかしそのゲーム内容はそれまでのアクションゲーム
とはまるで毛色が違う・・異質なのだ。
まずステージが始まってから驚かされるのは敵や背景のグロテスクさ。腐りかけた人間
の様な怪物が歩きまわり、背景には鎖に繋がれた痩せ細った男がいる。これらだけでも
本作の異質さに気づけるだろうが、更に敵を倒した時にもまた驚かされる。大多数のア
クションゲームなら敵を倒しても点滅して消えるだけだろうが、本作ではパンチで殴れ
ば敵は血を噴出しながら滑らかに膝から崩れ落ち、角材で横殴りにすると敵は背景に叩
きつけられずるりと地面に落ちる。敵の死に様すらもとことんグロテスクに作りこまれ
ているのだ。好みは別れるだろうが好きな人ならどっぷりと本作の世界観に浸かれるだ
ろう。
さて、最初に書いた通り本作の目的はヒロインの救出である。だが本作の異質さはその
目的の結末にすら現れる。
ヒロインの救出に一歩間に合わず怪物に殺されてしまうのか?・・いや、それよりも救
いはない、”ヒロインは怪物化してしまい、主人公が自らの手で止めを刺す”これが救
出劇の結末だ。はっきり言って悲劇であり、普通ならば胸糞が悪くなるだけの結末なの
だが、何故だかこの結末こそがこの作品にふさわしいベストエンドであると思えてしま
う・・これこそが本作の最大の異質さであるだろう。

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